2022年もよろしくお願いします。
新年あけましておめでとうございます。
地域の風景保存を目的にたちあげたNPO法人ですが、間もなく10年目が始まります。これまで様々な方法で空き家再生を続けてきましたが、古い港町の風景を次の世代に伝えるためには建物保存だけでは不十分だと考え、昨年は若者の移住に取り組みました。
コウノヤと名付けたシェアハウスには現在4人の入居者があり、それぞれ地域に関わりながら生活しています。今後も彼らのように近所の方と仲良く暮らすことに興味のある方々を上手に受け入れ、地域を支える住民の増加を目指していく計画です。
さて新年ですので、今年の目標を書かせていただきます。地元のまちづくり協議会文化伝統部会は、漁業が盛んだったころの文化を伝える漁具などの漁業資料を震災前から集めています。収蔵庫が津波被害を受けるなど大変な苦労もあったと聞いておりますが、現在も収集活動は続けています。倉庫の片付けを手伝ったこともありますが、かなりの量の資料があるのに分類整理や調書などがつくられておらず、私にはいったい何に使うものなのか分からないものだらけでした。地域の歴史資料を未来に伝え残す取り組みが必要な状況です。
各地の「漁業資料館」を調べると、市役所生涯学習課や漁業協同組合などが運営しているケースがありますが、このままでは無理があります。まずは資料を分類整理して地域の文化を伝える貴重なものである根拠づくりを進めるところから始めてはいかがでしょう。というわけで、中之作プロジェクトではまちづくり協議会と一緒に漁具の分類整理を進める方法をあれこれ検討中です。できれば整理するだけでなく簡単な展示スペースもつくりたいですね。
となると空き家再生や展示室への改修工事がまた始まりそうな予感がしてきました。「中之作港漁業資料館」の整備を目指して、まずは活動資金集めから始めます。