活動趣旨
いわき市の沿岸部、小名浜より5㎞ほど北に「中之作」という小さな港町があります。
船主さんの屋敷が立ち並ぶ情緒ある地域です。
東日本大震災では中之作でも津波被害がありました。
一方で、震源地と港の向きの関係や、海から一段高い生活道路などが功を奏し、幸いにも倒壊に至る建物はわずかでした。
かつてここに港を計画し、海から一段高い場所に道路を配置した方は、よほど防災意識の高い方だったのでしょう。
この港町が津波に耐えたのは偶然ではないような気がしています。
しかし、被災建物の無償解体制度などが後押しし、再生可能な建物がたくさん解体されてしまいました。歴史ある街並みが消えていく― もったいないという気持ちが抑えきれませんでした。
震災後、私たちは江戸時代に建てられた古民家を譲り受けました。
その建物を住民参加で修復し『清航館』と名付けました。再生された古民家は地域のコミュニティスペース・レンタルスペースとして活用しています。
現在、清航館を中心に、中之作の空き家問題や、風景保存、創造的なコミュニティデザインなどに取り組んでいます。
法人概要
法人名
特定非営利法人 中之作プロジェクト
所在地
福島県いわき市中之作字川岸10(豊田設計事務所内)
電話番号
0246-55-8177
HP
設立
団体設立 2011年11月 法人格取得 2013年2月
役員数・会員数
5名 56名(2021年3月時点)
設立目的
震災で津波被害を受けた福島県いわき市中之作地域での建物や町並みの保存を通して地域の活性化を目指す。
建築の視点から地域の歴史と文化の伝承、コミュニティ作りに寄与する。